ぼっこメモ

メモですから、ほんと。メモです。

銀河鉄道の夜 2020

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さねよしいさ子という人は、本当に不思議な人だ。


彼女が「あ〜〜」と声を出すだけで、
その場の時間も、空間も、一瞬で変わってしまう。

 

オープニングで彼女が歌う、イーハトーブの歌。
その一音一音が、ホールの中にひびく。

それはあらゆる場所に染み渡り、ひとつひとつを変えていく。
銀河鉄道の世界、ジョバンニとカムパネルラの世界へ。

 

本当に、彼女は、そういう特別な役目を持った人だ。
(人ではないのかもしれない)

 

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宮沢賢治という、ひとりの詩人が産み出した物語。
詩人が亡くなり、もう90年近くが経とうとしている、今のこの世界で。
たくさんの人が集って、いっしょに物語の中を旅している。

 

その奇跡のような不思議さと、切ないほどの幸せを、
胸いっぱいに感じる。

 

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