ぼっこメモ

メモですから、ほんと。メモです。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

書き初め

小学校の窓に並ぶ それぞれの希望たち 桜の枝にはもう 小さな芽の膨らみ 波は静かに 日は穏やかに

ぼくは いいこ

神社の境内で、 からからと風にゆれる絵馬。 音に誘われて近づくと、 1枚が、ふと目にとまる。 ぼくは いいこ からからと風にゆれる、 たくさんの願い事たちの中で、 ひときわ輝く笑顔。 ほんとうに きみは いいこ

ようやく海とわかる程度に

ケーキみたいに平らな海 切り絵みたいな山並みの向こうに まだ微かに残る残照 波音はほんの微かに ようやく海とわかる程度に

銀手まり

スーパーで売っていた、小さなサボテン。 なんだかツノが生えているよう。 目もついているような?

たとえば、あの飛行機みたいな雲が、溶けて消えてしまうまで

みんなで最後に砂浜で日が沈むのを待っていた 山の向こうにゆく今日をみんな一緒に送り出す でも 帰ろうという声もなく みんな何かを待ち続ける たとえば あの飛行機みたいな雲が 溶けて消えてしまうまで いつか 消えてしまうまで

何かを伝えたがっているような、空と雲

何かを伝えたがっているような そんな感じの空と雲の日 いつもの時間 海へと向かう 見上げれば 空の軍団黄金色の 雲の軍団 西へ 西へ 夕暮れの海岸は、まるで、ひとつの舞台のようだ。 次々と、様々な人物が登場し、そして去ってゆく。 みんな、ほんの一瞬。…

明日から来る光が 今日の雲を照らす

久しぶりに晴れた日 風もなく、穏やかな海 どこまでも続く、のびやかな砂の線を 夕日が照らす 通りゆく人、すれ違う人 みんな一緒に 空の向こうへ消えて行く 今日の終わりというよりも 明日の始まりのよう 明日から来る光が 今日の雲を照らす

溶けて見えない 向こうの夕日

休日の昼下がり 川沿いの道を自転車で走る 川下は 並んだ鵜たちの 日なたぼっこ 川上の電線は カモメたちの行列 買い物を済ませて 同じ道を戻ると 鵜は翼を伸ばして 羽の乾燥仕上げ中 部屋に荷物を置いて 海へ歩けば 溶けて見えない 向こうの夕日 そして夕暮…

まるい波紋

ひとつひとつ 動くたび まるく広がる波紋 ひとつひとつ まるく広がる 不思議

福だるま

西を向く 本棚の上の福だるま なぜか親子のようにも見えて

葉っぱの上の、黄色い光

新年というだけで、 どうということもなく、 過ぎて行く日々。 退屈しのぎに出かけようかと、 自転車を引っ張り出した時、 隅の何かがふと目に止まる。 葉っぱの上の、黄色い光。 ただひとすじ、鮮やかに照らされて。 西の空へ傾いた日差しが、 どのように差…