ぼっこメモ

メモですから、ほんと。メモです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

りんがりんが、ぶう

今年、一番強く印象に残った出来事は、 ある日曜の午下がり。 交差点で信号を待っていた時のこと。 横断歩道の手前に立って、 信号を見上げていた僕の隣に、 親子がやって来た。 お父さんと、小さな女の子。 小学校の、低学年くらいの子だ。 きっと、どこか…

夕空を駆ける

月曜の雲は モクモクと湧き 少年の犬は トコトコと歩き そしていつしか 夕空を駆ける

まっすぐに、まっすぐな波

まっすぐに まっすぐな波が打ち寄せて 照らす夕日に、ゆらゆら揺れる 流れる雲は、あまりに静かで 動いていることさえ、忘れるくらい

誰かが、誰かを必要としてくれている誰かのもとへ、ちゃんと辿り着きますように。

夕まぐれ。 今日もまた、影絵のような窓。 誰かが、誰かを必要としてくれている誰かのもとへ、 ちゃんと辿り着きますように。

萩原朔太郎の電線

帰り道、夕空を見ながら歩いていたら、 なぜか萩原朔太郎が頭に浮かぶ。 電線の感じが、なんとなく。

ほんの一瞬の桃色

惑星タトウィーンみたいな風を受けて、砂浜を歩く。 もうすぐ夕暮れ。 ほんの一瞬の桃色は、 いつもとても儚くて、 つかめない。

まるで影絵のような窓

駅からの帰り道。 路地で見かけた、まるで影絵のような窓。 上弦の月が、静かに見ていた。

祝福の光さすところ

いつも海岸から見上げる稜線を、 今日は頂上から見下ろす。 あの光さすところはどこだろう。

滴のような最後の光

滴のような最後の光 そして切り絵のようなシルエット

道ある御世のめでたし

千駄ヶ谷の駅を出ると、落ち葉が雨に濡れて鮮やかだった。 まるで錦絵のように飾られた、きらびやかな道を、写真を撮りながら、てくてくと歩く。 国立能楽堂。 その中庭の落ち葉は、苔の緑に映えて、なお美しい。 ここの舞台に来るのは何年振りか。前回来た…

あの富士山、映画のアレみたい

「あの富士山、映画のアレみたい」 そう話す女性の声が、後ろから聞こえる。 「ねえ、わかる?映画の初めの、アレ」 ああ、なるほど。 映画のアレね。 写真を撮りながら、僕は思う。 そうしている間にも、日は沈み。 いつの間にか、夕暮れ。 やがて堤防の釣…

富士へ歩く

夕日のきれいな季節になりました。

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(3日目)ぬる湯の不思議な効能について

夕方の散歩を終え、部屋に戻ります。 それから先は、また昨日と同じパターンです。 見るともなくニュースを見て、こたつでゴロンと横になって、 文庫本をぱらぱらとめくって。 ゆったりとした時間を過ごし、8時過ぎに温泉へと向かいました。 この夜は、先客…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(3日目)木に登る黒猫、草むらの茶トラ

食堂に入ると、オビワン老人と、サカモトさんがいました。 私も合わせて、男性3人。みんな一人旅のようです。 静かな食堂の中、3人それぞれのテーブルで、 それぞれのペースで食事をします。 私はまた、ビールが欲しいなと思いまして。 女将さんに声をかけ…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(3日目)つれづれノート、雨の日の猫はとことん眠い

部屋でこたつに入ったまま、持ってきた文庫本を読んでいたら、 ちょうど温泉の話が出てきました。 銀色夏生さんの「つれづれノート39」(角川文庫)。 このページです。 「温泉は地球ダシのお吸い物」という表現が面白いですね。 ここ、ぬる湯温泉のお湯に感…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(3日目)茶トラの案内、黒猫のあくび

そうして旅館に戻りますと、 ちょうど玄関に、茶トラがいまして。 お出迎えしてくれました。 茶トラは私の顔を見上げ、まるで待っていたかのように、ニャーと鳴き、 とっとっとっ、と廊下を歩き出しまして。 「ホラ行くよ!」という感じで、時々振り返りなが…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(3日目)クエン酸の謎、胡々里庵の蕎麦、猿の軍団

朝からゆっくり、ぬる湯に浸かる。 なんとも贅沢で、幸せな時間です。 温泉には、二人の先客がいました。 若い二人の男性です。 初日に、湯船に浸かりながら窓の外の緑を眺め、 「きれいだなあ」 「いつまでも入っていられるね」 と話していた、あの二人なの…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(3日目)茶トラ猫の目覚まし

さて、次の朝。 ニャーニャーと鳴く、猫の声で目が覚めました。 ふと見ると、布団の上に茶トラが乗っています。 そんな目で見つめられても…。 時計を見ると、まだ5時半です。眠い…。 どうしたのでしょうか、こんな時間に。 遊んで欲しいのでしょうか。 仕方…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(2日目)草むらの黒猫、こたつの茶トラ

そうして1時間ほどぬる湯につかり、 部屋に戻ってぼーっと寝転んでいると、あっという間に6時。 廊下にスリッパの音がして、女将さんの呼ぶ声がしました。夕食の時間です。 はーい、と返事をして、部屋を出ます。 食堂に入ると、オビワン老人がいました。 …

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(2日目)あらい食堂、ベンチの黒猫、オビワン老人

そうして山をおりまして。 どこへ行くともなく、周りをグルグルと走り回った後。 「あらい食堂」というところで、ご飯を食べました。 どうですか、このルックス。おいしそうでしょ。 ラーメンと半チャーハンのセットです。 ザ・町の食堂!といった感じですね…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(2日目)コーヒー牛乳、緑のドーム、ようこそエアへ

朝湯を終え、部屋に戻ってこたつを覗いてみると、 茶トラはいなくなっていました。 目を覚ましてどこかへ出かけたようです。朝ごはんかもしれません。 私はひとりでこたつに入り、ごろんと横になりました。 さて、今日はこれからどうしましょうか。 朝食を済…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(2日目)こたつ猫、散歩と朝湯

さて、翌朝。 障子窓から差し込む明るい光と、ウグイスの声で目を覚ましました。 時計を見ると、7時前。 布団から起き出し、障子を開けると、鮮やかな緑。 晴れたいい天気。なんとも爽やかな山の朝です。 それから、こたつを覗いてみると。 おお、やっぱり…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(1日目)カマドウマと猫たちの襲来

部屋に戻ってタオルを干すと、布団を敷いて、ゴロンと横になりました。 夕食まで、まだ1時間ほどあります。ゆっくりと休むことにしましょう。 だんだん、湯治らしい気分になってきました。 うとうとしていたら、あっという間に18時になったようです。 廊下…

福島 ぬる湯温泉 旅館二階堂(1日目)pH2.9の温泉で目を洗う

6月に、福島の「ぬる湯温泉」で湯治をしてきました。 その3日間の事を書こうと思います。 ぬる湯温泉は、福島駅から車で1時間ほど走った山の中にあります。 そこの温泉旅館「二階堂」に、3泊しました。 初日は、福島駅に昼ごろ着きまして。 近くのオリッ…

桃のパフェ/月光(和歌山)

とりあえず、急いでこれだけ伝えておかなければ。和歌山にあるカフェ「月光」のことです。 無農薬のサラダがおいしい、 玄米麹味噌のパスタがおいしい、 それはもう、確かにそうなのだけれども。 そのあとデザートに食べた、桃のパフェの美味しさは、ちょっ…

クラージュ 〜 虹 〜

元気を出そう!