晴れた日曜の、お昼前。
ちょっと散歩しようかと、アパートを出て、
歩き出した、その時。
何か後ろで、バラバラと物音がしたかと思うと、
小さく丸いものがコロコロと転がって、
足元で止まる。
なんだろう。
きれいに透き通った、緑の玉。
まるでゼリーか、グミのようだ。
しゃがみこんでよく見ると、
それはどうやら、何か植物のように見える。
緑色に透き通った、小さな木の実のようだ。
一体どこから落ちて来たのか。
振り返って見上げてみても、
いつもの晴れた空があるだけ。
これは誰かのいたずらか、
それとも何かの贈りものか。