ぼっこメモ

メモですから、ほんと。メモです。

見返り美人、窓の向こうのサマンサ

 

小雨のぱらつくお昼過ぎ、駅へと歩く。

 

橋の上の電線では、鵜が何かを見つめていた。

まるで見返り美人

 

 

角を曲がると、ご年配の女性がふたり。

一軒のお宅の窓を覗き込んで、話す声が聞こえる。

 

 

ねえあれわかる?

サマンサ

奥様は魔女」のサマンサ

憶えてる?

 

ふたりが立ち去ったあと、気になって僕も窓を覗く。

サマンサは、窓の向こうからウインクしてくれた。