そして、翌朝。
6時半にホテルの朝食を済ませると、また海岸へと出かけました。
まだ明け切らない空。
灯台も、心なしか眠たそうに佇んで見えます。
でももう、浜辺ではカモメたちが朝の活動を始めていました。
薄暗い曇り空を、灯台に向けて次々に飛んで来ては旋回します。
どうも私は、カモメに縁があるようで。
色んな国の海岸で、カモメたちの歓迎を受けています。
そんな昔の事を思い出しながら海風に吹かれているうちに、
少しずつ、少しずつ明るくなってきました。
そんな風にゆっくりと朝の散歩を楽しんで、
そろそろホテルへ戻ろうと、砂浜から通りに出ると、
向こうから二人の男性が歩いてきました。
黒い犬を散歩させています。
そしてこの後、ちょっと意外な展開が待っていたのです。