今日のお昼。
いつものネパールカレーの店に行きました。
小さなテーブルが3つだけの、
こぢんまりとしたカレー屋さんです。
このお店。
来るたびに、面白いことが起こるのですが。
今日は、案内された席に腰をおろしたら、
テーブルの向こう側のソファーに、
小さな男の子が寝ていました。
このお店をやっている、ネパール人家族の、男の子。
まだ小学校の低学年くらいです。
「スミマセン、ここで寝ちゃったから…」と、
ネパール人のお母さんが、申し訳なさそうに笑います。
テーブルの端にある、フライドポテトとケチャップは、
男の子の食べかけ。
きっと、食べてるうちに眠くなっちゃったんですね。
というわけで。
男の子の寝顔をチラチラと見ながら、
ランチのカレーセットを食べました。
食べ終わると、
食後のコーヒーが運ばれてきまして。
少年の寝息を聞きながら、
ゆっくりとコーヒーを飲んで。
ぼんやりと、
目の前にかかっているカレンダーを眺めて。
ああ、もうすぐ10月も終わりだなあ、
なんて思っていた時に、ふと気づいたのです。
カレンダーの、今日の日付のところ。
10月30日のところに、何か書かれています。
子供の字なので、読みにくいのですが。
はて、なんだろう?
近づいて読んでみると。
「パパがネパールからかえってくる日」
そう書いてあったのでした。
きっと、この子が書いたのでしょう。
そうか、今日はパパに会える日なんだ。
うれしい日なんだね。
なんだか、いい気分になりまして。
ごちそうさま、とお店を出たのでした。
まだ、すーすーと眠ったままの、
男の子をソファーに残して。