ぼっこメモ

メモですから、ほんと。メモです。

リアル・ファンタジーの憂鬱

 

これ、今朝の散歩で見つけた葉っぱです。

小さくて、丸くて、きれいです。

 

 

でも、こんなに小さくて軽い葉っぱ1枚でも、

私は手を触れずに動かすことはできません。

 

その事を、深~く考えてしまいました。

 

というのも、今日。

「時空を操るマジシャンたち」という本の、

出版記念イベントに行って来たのです。

 

イベントには、「超常的エンターテイメントで物理の限界を超える」

という派手なタイトルがついていたのですが。

そのタイトルを裏切らない、凄い内容でした。

 

バーディーさん、響(ひびき)さんという、

お二人の「超能力者」が披露する、普通では到底考えられないような

技の数々を目の当たりにして、うーん、と考え込んでしまいました。

 

いわゆる「スプーン曲げ」や「フォーク曲げ」であれば、

なんとなく、イメージは出来るのです。

 

硬い金属であっても、「硬い」という先入観を捨てれば、

飴のようにぐにゃっと曲がるんですよ、と。

そういう風に言われれば、なんとなく、

そんな世界もあるかもしれないな、と思うのです。

(自分では全く出来ないにしても)

 

でも今日見たのは、そういうレベルを遥かに超えていました。

 

ただ。しかし、ですね。

私はどこまでも現実的な人間なので。

そんな驚くべき物理現象を目の当たりにしても、

純粋に「エンターテイメント」として楽しめないのです。

 

それよりも。この技術を使って、もっと現実世界で

多くの人の役に立つような応用が出来ないものだろうか、とか。

そんな風に思ってしまうのです。

 

例えば、手を触れずに離れたままで、

LED電球を2つ同時に光らせるという、響さんの技。

「すごい」と驚くのは勿論なのですが。それよりも。

この技術を応用して、一般的な電灯装置が出来ないだろうか、とか。

大きな災害で停電した地域に、この技術で無償の光を届けられるのでは

ないだろうか、とか。そんな風に思ってしまいます。

 

響さんは、「リアル・ファンタジー」という言葉を何度も使っていらしたのですが。

どうしても私は、ファンタジーではなく、リアルの方に意識が向いてしまうのです。

 

そして、ふと我に返って自分を見れば。そこにいるのは、あまりに無力な自分。

こんな小さな葉っぱ1枚も動かせない我が身かな。という感じで。

なんだか深~く考えが沈んでしまうのでした。

 

それにしても、すごい世界でした。

こんな感じの太い六角ナットが。

手を触れずにギュイーンと回って、上下に動いてしまう。

そんなのを実際に目の前で見てしまうと、これはもう、言葉を失います。

 

そして、ふと我が身を振り返ってみれば…以下、先ほどと同文。

という感じで。

 

きっとこのイベントは、近いうちに主催のHOLOSさんが、

YouTubeで公開してくださるのではないかと思います。

興味ある方はぜひご覧下さい。

 

ところで、この「時空を操るマジシャンたち」という本。

実は、私はまだ読んでいません。

 

イベントに行く前に先入観を持つとよくない、

と思って控えていたのですが。

ようやく、これで読めるようになりました。

今度、書店で探してみようと思います。

 

もしかしたら、私が感じた「憂鬱」の答えになるようなものが

載っているのではないかと。

そんな気もしています。