ぼっこメモ

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さくらももこ展(静岡市美術館):「少女の絵」が語るもの(その2)


静岡市美術館で開かれている、「さくらももこ展」の続きです。

 

 

この展覧会では、最後の展示エリアで、とても強く印象に残ったものが2つありました。

まずひとつは、写真です。

さくらももこさんの仕事場を撮った写真が展示されているのです。

 

日本を代表される漫画家さんの仕事場ですから。

一体どんなところだろう?と興味をそそられます。

 

写真を見た印象でいうと、まず、以外と素朴なお部屋、という感じでした。

とてもきれいに整理されていて。でも、事務的な空気感はなく。

漫画家さんの仕事場というよりも、確かに「アトリエ」と呼ぶのが相応しいような、落ち着いた雰囲気がありました。

 

ふーん、さくらさんはこういう所で創作されていたのか。

と思いながら、その写真を見ているうちに、部屋の本棚に目が留まりました。

少し大きめに引き伸ばされた写真パネルなので、棚に並んでいる本の背表紙が見えるんですね。

 

私は、人が読んでいる本が気になるタチでして。

さくらさんて、いったいどんな本を読んでいらしたのだろう?

と思い、じーっと見て行ったのですが。とても驚きました。

 

そこには、いわゆる「精神世界系」と呼ばれるような、ちょっと不思議な世界の本が、何冊もあったのです。それも、なんといいますか、結構コアなものが。

意外でした。

さくらももこさんは、こういうスピリチュアル的なものを読まれる方だったのか、と思いました。

 

もちろん、さくらさんが「宇宙人アミ」のシリーズを絶賛されていたことや、「ももこのトンデモ大冒険」のような、スピリチュアル系の体験エッセイを書かれていたことは知っていたのですが。

 

それにしても、そのような「不思議系」の本を、仕事のスペースに置かれていたというのが、わかりません。
ちびまる子ちゃんを初めとした、ほのぼのとした作品群とは、ちょっとイメージが異なります。

 

例えばですよ。

あまり具体的に書名を挙げると良くないかもしれないので、伏せますが。

例えば、「◯◯神示」なんていう本が、なぜ仕事場にあるのだろう?

一体、何のお仕事の参考にされていたのだろう?

と思うわけです。

 

でもまあ、もしかしたら。

そういった多面性が、さくらさんの作品の魅力のひとつになっていたのかもしれないな、と思ったのでした。

 

 

ちなみに、その写真の下には、さくらさんが仕事場に置いていらしたという、水晶も展示されていました。

さくらさんが何度も手に取り、じっと見つめていたであろうクリスタル。

これもまた、貴重な展示だと思います。

 

さて、長くなってしまいましたが。実は、ここからが本題です。

仕事場の写真やクリスタルの後に、もうひとつ、とても強い印象を受けたものがあります。

それが、タイトルにも書いた、「少女の絵」なのですが。

 

すみません、なかなか本題に入らなくて、申し訳ないのですが。

この先はちょっと長くなるので、また次に改めて書きたいと思います。

 

(つづく)