能楽堂に行くのは、本当に久しぶりです。
この前行ったのいつだっけ?と思って探したら、
3年前の、国立能楽堂でした。
と書いていました…。
さて。
今回の演目で期待していた、「ちょっとGPT」。
先日、どんな内容か予想を書きましたが。
実際のあらすじは、予想とかなり違っていました。
「ちょっとGPT」というのは、ロボットなのです。
南原さんが演じる、対話型AIロボット「ちょっとGPT」。
その南原ロボットが、渋谷のスクランブル交差点で、
若者の言葉を学習しているうちにおかしくなってしまって…
というのが、メインのストーリー。
そこに、コントや漫才、色々な言葉遊びや時事ネタまで、
実に多種多様なお笑いの要素が織り交ぜられて。
しかも全体は、ちゃんと狂言仕立てになっているという。
本当に、よーく作り込まれた舞台でした。
やっぱり南原さんって天才だなあ、と実感します。
そしてこの「ちょっとGPT」の前には、古典の狂言が
二つ演じられまして。
両方を一度に楽しめるという、とても豪華な会でした。
「笑い」って、きっと人間の根本につながるもので。
今日「ちょっとGPT」で大笑いした私たちと同じように、
500年前には古典狂言をみた人たちが、同じように腹を抱えて
大笑いしていたのだなあ、と。
そう考えると、時間を超えた不思議な共感を覚えるのでした。
これは、またぜひ行きたいなと思います。